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私は殺し屋です。
幼少の頃に親に捨てられ、とある組織に拾われ、戦闘訓練を積み、人殺しを手伝い、立派な殺し屋になった6月21日満18歳です。
殺せば殺すほど褒められました。弾丸を当てれば当てるほど微笑まれました。でも、時折彼らは悲しそうな顔をするので、私はもっと頑張りました。
私はどんどん腕をあげました。自惚れでしょうか。でも、ほんとにスコアは伸びていきました。
そしてその日、18歳になった日、私はある人の護衛に付けられました。
日本に住む私と同い年の少年の身辺警護です。いえ、正確には、"彼に降りかかる脅威の完全排除"です。
彼は私のボスの遠い親戚で、今のところは日本で平和な生活を送っているただの高校生です。
当人はそのことを知らなかったみたいで、私が最初に彼にこれからお世話になるとお伝えした時、大変驚いていました。
私は彼の高校に転入し、また住まいも彼の家に一室をお借りすることとなりました。
日本はとても規制の厳しく管理も徹底された国で、私はたった一丁の小型拳銃とその消音機しか持たされていませんでした。
されとて、私にとっては大した問題ではありません。私は立派な殺し屋だからです。
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