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私は彼のために熱心に働こうと思いました。仕事に全力で励むのは、プロとして当然のことです。
私は彼のためにまず、彼から毎日1000円札を徴収している彼の同級生を殺しました。
殺したといっても拳銃は使っていません。この国の警察は大変優秀であり、拳銃を使ったことが分かれば厳戒態勢を敷かれてしまいます。
だから私は、彼の同級生に対して好意を持っているように数日接し、夜中に山近くの小屋へと呼び出し、飛び掛り、首を絞め、窒息させました。
彼の同級生は体格が大きかったためやや苦労しましたが、普段から筋力強化を怠らない私からすれば子どものようなものです。
いや、彼は子どもですから、大人を絞め殺すよりももっと簡単でした。
翌日、彼は同級生の突然の失踪に大きく動揺しました。何故失踪扱いかというと、私が山の中に埋めたからです。
もちろん彼には真実を話したほうがよいと思ったので、事情を説明しました。
彼はとても驚き、酷く悲しみ、そして私を睨みつけ、誰も殺さないでくれと言いました。
うう。私は失敗してしまったようです ――― 確かに日本で死体を作るのは、万が一を考えると得策ではありませんね。
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