記憶

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静かに鼓動する心臓音をたしかめながら、静かにまた瞼を閉じる 良かった……。 ――まだ生きれるんだ。 安堵感を感じながらまた一息つくと眠りにつく 次に目を醒ました時、人影に揺れるカーテンの向こうを見つけると声を出した その声に反応した影はカーテンの隙間から驚いた顔をのぞかせた 「憂!!」 目に涙を溜めた母親が側にかけより、憂を抱き締めた 「お母さん」 母の気苦労が自分にも伝わり涙が溢れた 「ごめんね……」 ただその一言を言っただけで胸がつまった ……本当にごめんね……
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