第3話

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「もう電車来ちゃうよ。」 と、アヤノに手を引かれたまま、 駅へ入り パスモを通して ホームへ入ると 丁度電車が着いていた。 しかし、アヤノはその電車に乗ろうとしない。 遙「……遅れますけど」 そう言うと、アヤノはこちらを振り向きニッコリとして ア「この電車に乗ったら遙とお話しできないよ」 またやられた。 笑顔でそんなこと言わないでくれるかな~…と思いながら渋々各停の電車を待っていた。 約10分後 『え~まもなく、2番ホームに〇〇方面に各駅電車が参ります』 お馴染みのアナウンスが流れた ア「あ、きたきた。」 と、ベンチから立つアヤノ オレも続けて立ち上がり、電車の扉が開くのを待つ。 プシューという音とともに、電車の扉が開く。 ア「ほら!乗ろ…って……うわっ…」 遙「馬鹿!!」 グイっと降りる人の事を考えず 扉へ向かっていったアヤノの腕を 引っ張り 自分の方へ引き寄せた ア「あー…エヘッ」 そう言い、苦笑いするアヤノ 遙「『エヘッ』じゃねーよ! お前本当に馬鹿だな!馬鹿すぎて怖ぇよ!」 ア「そ、そこまで言わなくても!私だってそのくらい知ってるよ!」 .
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