第1話

4/11
前へ
/11ページ
次へ
     その時。チカチカ、と。蛍光灯から音がした。数回の明滅の後、蛍光灯が息を吹き返す。    声の主を捉え、僕は、    「うわぁぁぁぁーー!!」  叫んだ。  そして、ものすごい勢いで顔を背ける。  女の子。確かに女の子。一人暮らしの大学生で彼女なしの僕の部屋に、何故か女の子。  そして、裸!  何故か、裸!!  一体、どういうことだ!!?  雷の光で見たときは、黒く長い髪でところどころ隠れていたけど、蛍光灯が点いた今、見えてしまった。……見てしまった!  いや、ホントは見てない。  ……嘘です。すみません。チラッと見えました。
/11ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加