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「あんな奴やめなよ!!巫女はモテる方なんだから、いい男選べるじゃん!!なんでよりによってアイツなの?!」
昼休み。クラスに居るのは水上 巫女とその友達と相崎 琉奈と青海 香林の三人。後はあまり親しくない女子の少人数ぐらい。
そして、今は巫女の恋愛相手について、三人で語っているところだ。
「お、落ち着いてよ香林…!周りに聞こえちゃう…!」
「そ、だよ…巫女が困ってるよ?」
「うっ…すまん。…でも巫女。アイツはダメだ。」
先ほどから巫女の恋愛相手に文句を言うのは香林。
そしてその相手とは 学年一無口と有名な 水上 晶。
ルックスやスタイル、運動なども平均より上な奴だが 無口でなにを聞いても返事をしないような人。
「ん…巫女は水上のどこが気に入ったの?」
パンを口に含みながら問いかける琉奈。
その質問に顔を赤らめながら巫女は下を向く。
「えと…だって…私と苗字、同じだし、もう運命としか「アホかお前は!!水上なんて苗字日本に何人いると想ってんだバカヤロォ!」
バンッと机を叩きながら香林が席を立つと二人は目をぱちくりさせながら 香林を見つめる。
「一発殴らせろ!一発殴ればお前は目が覚めるだろ!」
「香林のビンタをくらったら巫女の首折れちゃうよ…。」
「はわわわ…!ご、ごめんなさい…!で、でも…理由はどうあれ、私、本気で晶くんが…ッ」
涙目になりながら謝る巫女の姿を見て、香林も落ち着いたのか 椅子に腰を下ろす。
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