クラスメート

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巫女はもう気づいていた。 「大切な友人を傷つけたから。」 「そんな奴とは関わりたくない。」 友達思いの晶。 その優しさにも惹かれた巫女だけれども、どんなに思いを寄せても相手はそれに答えてくれはしない。 この恋は自分の気持ちがさめるまでの片思いだ。と。 「まったく。一応アイツの誕生日くらいは私知ってるよ?」 右目をヒクヒクさせながら言う香林。イライラしている証拠だ。 「お、教えて!お願い香林ちゃん!」 「…。12月。12月27日。」 「12月…27日…。…誕生日までかっこよく感じるよ…ありがとう!香林ちゃん!」 「別に。中学一緒だったから。イヤでもわかる。」 「巫女にはどこまでも甘いよね~香林は。」 「うるさい琉奈は黙りなさい」 「…私も優しくされたい。」 シュンと、眉を下げながら言う琉奈に密かに胸きゅんした2人。 そんなことに気づかない琉奈はパクパクとパンを食べる。 「ごちそうさま。」 琉奈のその声を合図に 昼休み終わりのチャイムが鳴った。
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