第二話

4/61
前へ
/72ページ
次へ
「イタタ。そんな君に転生をさせてあげようじゃないか。違う世界に。」 急すぎる話に男は少し考えて、 「めんどくさいからいいよ。」 とだけ言った。 「何でですか!?命大事にですよ!?」 美人はなぜか怒る。 「じゃあ転生するなら神の力をくれよ。」 「それは無理だね。君の体が耐えられない。転生時に弾け飛ぶだろう。」 これは神の脅し。人間が膨大な力を得た時、精神が壊れるのが普通。 壊れた精神はただただ破滅を望む。世界の危機が訪れるかもしれない。 男はそんなことはお構いなかった。 「弾け飛んでもいいさ。神の力くれよ。」 「話聞いてた!?」 「聞いてたよ。神に消された俺が異世界でやっていけると思うか?」 「ウッ!!!」 神は男から目を逸らした。
/72ページ

最初のコメントを投稿しよう!

26人が本棚に入れています
本棚に追加