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「イタタ。そんな君に転生をさせてあげようじゃないか。違う世界に。」
急すぎる話に男は少し考えて、
「めんどくさいからいいよ。」
とだけ言った。
「何でですか!?命大事にですよ!?」
美人はなぜか怒る。
「じゃあ転生するなら神の力をくれよ。」
「それは無理だね。君の体が耐えられない。転生時に弾け飛ぶだろう。」
これは神の脅し。人間が膨大な力を得た時、精神が壊れるのが普通。
壊れた精神はただただ破滅を望む。世界の危機が訪れるかもしれない。
男はそんなことはお構いなかった。
「弾け飛んでもいいさ。神の力くれよ。」
「話聞いてた!?」
「聞いてたよ。神に消された俺が異世界でやっていけると思うか?」
「ウッ!!!」
神は男から目を逸らした。
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