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私、中石すみれは、どこかの会社員。
もちろん、大人だから一人暮らし。
すみれ「…重た…」
私の右手には、いろんな買い物をしてぱんぱんになった、レジ袋。
玄関につくや否や、ドサッと荷物を無造作に置く。
…まぁ、全部お酒なんだけど(笑)
ヨタヨタと、荷物をリビングに持っていく。
…それにしても買いすぎたかな?女なのに、お酒に強い私。やっぱりそんなだから、ずっと彼氏が居ないのかも。
すみれ「…面倒くさいな、女って、」
文句を垂れながらも、プシュと缶ビールをあける。
グビグビ
すみれ「…ぷは、…おいし^^」
やっぱりこの時間は幸せだわ、疲れた体にビールは効くし(笑)
そのまま、グビグビ飲んでしまう。…気づいたら一人で十本ぐらい飲んでいた。
すみれ「あらぁ~、もう缶ビールないのぉ~?」
ピーンポーン、
すみれ「ほぇ~…お客様かなぁ~…」
ヨロヨロと玄関まで、必死に歩く。
すみれ「はぁーいはぁい…」
陽太「うぉ、…は…?」
すみれ「ひぁ、ひなたぁっ…?こんばんにゃぁあ…」
陽太「…酔ってんじゃん…」
陽太がずかずかリビングへ入る。
陽太「は…?これ一人で?」
陽太はびっくりしていた。
缶ビールの量をみて。
それもまたヨロヨロと、すみれがリビングに入ってくる。
すみれ「ひゃはー…ひなたものむぅう…?せっかく来たのにぃ…ん…?なんできたのぉ…?」
陽太「いや、うん、追い出された…てな感じですっ…」
すみれ「うっひゃー…追い出された…うっひゃー…あははっ…じゃなんで私の家に来ちゃったのぉ…?」
陽太「…泊まらしてくんねー?」
すみれ「ひゃ、ひゃ…は…?」
私は、びっくりして酔いなんてぶっ飛んだ(笑)
陽太「すみれちゃんしか居なくてさっ…」
ペコペコと頭を下げる陽太。
すみれ「あんた、幼なじみの分際で、よく言えたもんだわ。」
…そう、陽太は、腐れ縁てきな感じでずっと昔から居るだけで…決して彼氏とかじゃない。
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