始まり

2/5
前へ
/35ページ
次へ
夜。家でだらけているとテーブルの上に置いていた携帯が震えだす。 画面を確認すると、知らない番号だった。 普段であれば知らない番号には出ない様にしているのだが……この時の俺は手持ち無沙汰もあってか出てしまったんだ。 「もしもし」 「ぅわ、出た!?……………あ、あ、あぁ……聞こえてる?」 「はい、聞こえてます。ってかどちら様ですか?」 声の主は女性。しかし聞き覚えの無い声だった。 「えーと、良い?心して聞いてね?」 「はい」 「私、メリーさん。今、貴方の街にいるの」 「え、あ……え?」 〈ツー、ツー、ツー〉 そこで電話が切れる。 頭の上には大きなハテナマークが浮かぶ。なんだったのだろうか。
/35ページ

最初のコメントを投稿しよう!

37人が本棚に入れています
本棚に追加