始まり

3/5
前へ
/35ページ
次へ
――― 数分後。再び携帯が震えだす。 画面を確認すると先程の番号だった。 正直出るか悩んだのだが、さっき出たのに今回は出ないってのは失礼だと思い、ボタンを押してから携帯を耳に当てる。 「もしもし」 「私、メリーさん。今、貴方の家の近くの公園にいるの」 「いや、だから……誰です――」 〈ツー、ツー、ツー〉 また一方的に切られてしまった。 ってか、メリーさんって言ったよな?メリーさんって……あのメリーさん? どんどん近づいて来て、最終的には後ろにいるってアレ? んで殺されるってやつだよな? 不思議に思いながらを携帯をテーブルの上に置こうとした――その時。 また震えだすんだ。 俺は悩む事無く電話に出る。 「もしもし」 「私、メリーさん。今、貴方のマンションの前にいるの」 そこでまた電話が切れる。
/35ページ

最初のコメントを投稿しよう!

37人が本棚に入れています
本棚に追加