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「私、メリーさん。今、貴方の街にいるの」
平日の昼。学生たる俺が昼休みに友人と駄弁っていると携帯が震えだしたので画面を確認。
昨日の夜にかかってきた謎の番号だったのでなんの躊躇いも無く出るとこれだ。
「俺の街、本当に来てるのか?」
「――え、ちょ!急に喋らないでよね!?切るタイミングを逃したじゃん!!」
「良いから。本当に来てるのか?」
「昨日は間違ったけど、今日はちゃんと来てます!!」
「俺の住んでる場所の名前は?」
「ヤマブキ市!」
俺が住んでいるのは山吹市。間違って無いな。
「正解だ」
電話の向こうで安堵の溜め息が聴こえて来る。
「んじゃ待ってるから来るなら早めにね」
「う、うん、待ってて」
そこで電話が切れる。
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