いち

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――― 数十分後。昨日はすぐにかかって来たのに今日は遅めに俺の携帯が震える。 「もしもし」 「私、メリーさん。今、四丁目の公園にいるの」 「え、四丁目――」 〈ツー、ツー、ツー〉 切れてしまった。しかし四丁目の公園ってどこだろ。 ――― そのまま昼休みは終わってしまい、午後の授業中。 ポケットの中で携帯が震えだした。 一応画面を確認するとメリーさんの番号だ。 しかし今は授業中。出れないな。 ここは申し訳無いが無視させて貰う。 ――― 授業の合間の小休憩時間。再び携帯が震える。 俺はすぐさま電話に出た。 「もしも――」 「ちょっと!なんでさっき出ないのかな!?そう言うの反則だと思います!!」 いや反則とか知らねーよ。ルール教えろよ、ルールを。
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