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典彦はうつむいた顔を上げ、真剣な眼差しで亮平の顔を見上げた
亮平「その傷が治ったら、少しまだ早いけど、実戦形式の稽古も加えるよ?覚悟はいい?」
典彦「はい!お願いします!」
亮平「そのいじめっ子のリーダーの名前は何て言うんだ?」
典彦「武道・・・武道俊です!」
亮平「よし、その武道って奴を必ず倒すぞ!」
典彦「はい!!痛っ」
典彦は片手を高く上げようとしたが、殴られた傷の痛みを感じた
亮平「大丈夫?典彦くん」
亮平は典彦の身体を気にかけ、摩った
亮平「(その武道が通う道場を調べてみるか・・・もしかしたら、僕が探してる奴の動向も知れるかも)家まで送るよ?典彦くんの家教えて?」
典彦「ありがとうございます、迷惑掛けてごめんなさい・・・師範」
亮平「そんなこと言うな?典彦、とにかく傷が治るまでは大人しくしておけよ?」
典彦「分かりました」
亮平「治ったら、また稽古始めるから」
典彦「はい・・・じゃあ行こう」
亮平は典彦を担ぎ、車の助手席に乗せ、家まで送った
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