道場、亮平の応急処置と新たな試み

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典彦「師範のせいじゃないです!自分がちゃんと出来なかったから大ケガしたんです、それにこれ以上、怪我したくないですし・・・」 亮平「ごめんね・・・丁寧にちゃんと教えるから?」 典彦と亮平は防具を外し、向かい合って正座で座った 亮平「今から教えることは搏撃の形(はくげきのかた)と言って、一つ一つの基本形の応用形であり技だ?これを順番通りにやったら、基本的な受けは身に付くはずだ」 亮平は1枚の紙を取り出し、典彦に渡した 典彦「日本拳法搏撃の形、三十二形・・・」 亮平「まずは突きに対しての受けの仕方、後拳に対しては後ろに退きながら左で受け落として、面突きを頤を狙って ブォン! 撃ち込む!」 亮平は構えから敵や対戦相手がいることを想定し、摺り足で後ろに退がると同時に左手で腕を払い受けたあと、一歩前に踏み込み、面突きの後拳を典彦に見せた 亮平「最初はやりにくいと思うから、僕が拳を撃つから、やってごらん」 典彦「はい!」 亮平「いくよ?せぃ!!」 シュッ!スッ、バシッ! 典彦「せぃやあぁ!!」 ビュン! 典彦は中段に構え、言われた通り、亮平の突きを退がりながら、左手で受けたあと、後拳で頤に寸止めで撃ちはなった
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