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典彦「突っ込むだけじゃダメだ・・・よく考えて撃たなきゃ」
亮平「典彦止まるな!動け!」
康樹「せぃやあぁ!!」
ブォン!
典彦「うぉっ!?」
典彦は向かってくる康樹の突きを辛うじて後ろに退き、避けた
康樹「油断は大敵だぜ?典彦」
ブォン!
典彦「ダメだ・・・当たる・・・」
ピタッ
亮平「面突き一本!」
亮平と副審役二人は康樹に腕を上げ、宣告した
亮平「蹲踞!礼!典彦一回下がって」
典彦「はい・・・」
康樹「目を瞑るな?試合の時は本気に頭で考えるのも大事だが、先に行動して前に出るんだ?」
典彦「はい!」
典彦はそれから5本、10本と試合形式の稽古でやるものの、目標の一本がなかなか取れず、しょんぼりし始め、溜息を洩らしていた
典彦「はぁ・・・なかなかうまくいかない・・・このままじゃ・・・」
亮平「今の負け残りは新入部員か?舜哉」
亮平は負け残りで残っている、典彦と同じくらいの背丈をした白帯の青年を見つめ、舜哉に聞いた
舜哉「はい、入ってまだ3ヶ月です」
亮平「名前は」
舜哉「渡原尋希(わたばるひろき)です」
亮平「ちょうどどっこいどっこいだな?よし、典彦、前に」
典彦「はい・・・!」
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