授業・2

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夜。 1時限目の授業の最中、短い茶髪の少女―ななみんは疲れ果てていた。 突然、友人に指名された。 教師からは問題に答えなさいと言われる。 それらにより、普段使わない頭をフルに回転させたからだった。 「もー!れいちゃん酷いよー」 ななみんは友人である金髪の少女―れいちゃんに文句を言った。 「今は授業中。ちゃんとノートとらないと後で泣くことになるよ?」 れいちゃんは冷静に、けれども、諭すように言う。 「むー……」 正論を返されて、ななみんは何も言えなかった。 変わりに頬を膨らませて、髪と同じ色の瞳に反抗の意を込める。 れいちゃんは碧色の瞳に呆れた色を浮かべる。 「もみじさんを見習いなよ。ちゃんと先生の話も聞いてて……」 そのまま、もみじさんへと視線を促した。 ななみんは促されるまま、もみじさんへと顔を向ける。 もみじさんはしっかりとノートをとり、予習も復習も怠らない人物だ。 当然、今もそうであるとれいちゃんは信じていた。 が、 「……ここで疑わしき人物による自白ですか……ふむ」 (教科書盾にして小説読んでるー!?) もみじさんもまた、授業を真面目に受けていなかった。 真剣に授業を受けている姿勢で、真剣に推理小説を読んでいた。 「もみじさんは器用なんねー」 ななみんは感心していた。 れいちゃんは先ほどのななみんのように、頭を抱えていた。 こういう人を偶に見かけます。
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