休み時間・3

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夜。 「えーっと……次の授業はー」 記憶を探るように短い茶髪の少女―ななみんが言った。 今終わったばかりの授業の教科書をしまい、次の授業の教科書を探す。 教科書などは学校に置きっぱなしなななみん。 机の中には大量の教科書やノートが収まっていた。 「数学」 隣の席から金髪の少女―れいちゃんが教える。 れいちゃんは鞄から数学の教科書とノートを取り出していた。 それらを丁寧に並べて机の上に置く。 その様子を見ていたななみんだったが、不意に勢い良く立ち上がった。 「あっ!お手洗い行っとこ!」 「そうしときな」 ななみんがお手洗いに行くのは、決まってこの時間である。 なので、れいちゃんは気にせずに携帯電話を取り出す。 「ついでになんか飲み物買ってくんねー」 「はいはい」 ななみんがお手洗いの後に飲み物を買ってくるのもいつもである。 なので、れいちゃんは気にせずに携帯電話を弄くる。 「あっそだ!借りてた本も返さんとね!」 「返却日今日だもんね」 ななみんが飲み物のついでに本を返してくるのも然り。 ただ、返却日をとうに過ぎているのがほとんどだ。 教師も解っているようで、もはや何も言わない。 なので、れいちゃんは気にせずにメールチェックを始める。
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