第二話

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こいつの名前は入宮迷。 先述の通り、 俺の級友と言う事だが 旧友では無い。 クラスが一緒になったのは中学三年になってからだったし、それまで話した事もなかった。 親友面して事ある事に俺に接触して来るのだった。 はっきり言って、俺はこいつの事を良く知らない。 唯一分かる所はこいつも推理小説好きを名乗っていると言う事ぐらいだろうか。 正直迷惑だ。 推理小説好きと言いながら「犯人が誰だか全然見当がつかないよ。」などと、どれもお手上げ状態だ。 多分馬鹿なのだが、 「君の行こうとしている何とか言う難関高校に僕も入学してみたよ!」 とか言って来るから恐ろしい。 勉強は出来る方なのだ。 まぁ勉強が出来ると言う事がイコールで頭が良いとは必ずしも言えない訳だが。
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