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「そうだよ、美生。いつも笑っていなさい。美生は泣き顔よりも、笑顔が一番似合っている。高見さんと結婚しても、笑顔を絶やさず幸せになるんだよ」
「パパ…ありがとう」
パパの言葉に背中を押され、私はパパの腕から手をほどき、良の腕に手を伸ばす。
神父様の前に二人並び、私達は愛を誓った。みんなの前で交わした誓いのキスは、涙の味がした。
挙式のあと、私達はチャペルの外に出る。
青い空…
白い雲…
永遠の輝きを放つ、明るい太陽。
新緑がきらきらと光り、フラワーシャワーが空を舞う。
家族の祝福を受け、私達は幸せの笑みを浮かべる。
――永遠に続く…
幸福な未来。
この日私は…
良と幸奈ちゃんと、家族になった。
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