第1話

10/89
前へ
/89ページ
次へ
手を繋ぎ二人でエレベーターに乗ると最上階である28階のボタンを押す その子は繋いだ手を放そうとしないので優しく握りしめてあげた 家へ着きその子に手洗いとうがいをさせると 「お姉さん、私ね、ちえだよ。302に住んでるちえ!」 「ちえね。わかったわ」 頭を撫でるとちえはスゴく嬉しそうな顔をする 「ちえ、ご飯は食べた?」 聞くと首を横に振る 「ちえ、ハンバーグ好き?」 「うん!大好き」 「じゃぁ、今作るから一緒に食べよ」 ちえにTVを見させてる間に食事の用意をした 幼い子供が家へいるなんて変な感じだけど人が嫌いな私なのにちえだけは特別に感じる
/89ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加