第1話

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「うーん」 起きて思いきり伸びをする 首を左右にポキポキならしベッドから起き上がると机に向かう 「おはよう」 返事なんてないのに毎朝毎朝写真の中の人物に向かって挨拶する私はおかしいのかもしれない 写真だてを置き代わりにペンを握るとカレンダーの昨日の日付に×をつける 今までどれだけの×を書いたのだろう カーテンを開け下を眺める ここは都内で有名なタワーマンション その屋上に私は住んでる 下を見ても人は豆粒にしか見えない
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