第1話

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「ママぁ!靴下どこ?!」 勢いよく階段から、かけ降りてリビングのドアを開けた。 「未愛…あんたねぇ、今日から中学生になるっていうのにそんな準備もまともに出来ないの?」 ハァと一息して、やれやれといった顔をしたママ。 洗面所に向かったママは白いハイソックスを手に戻ってきた。 そして、ぽいっと私に向かって投げた。 「ナイスキャーッチ。ありがと、ママ。」 ママが投げた靴下をそそくさと履く。 「髪型どうするかな~?二つ結びって子どもっぽいよね~~」 「もうそろそろ朝食にしたいんだけど、いい加減……」 「待って、髪だけしてくるから!」 と、私は洗面台に走った。
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