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なんか大人っぽく見えるな。
恭ちゃんに見せたら、驚くかな?
ふふ、もしかしたら惚れちゃうかも。
「未愛~~何ニヤニヤしてんの?」
洗面所のドアを開け、ママが睨むようにこっちを見ていた。
「あ~…へへ、ごめんなさ~い。朝食、さっさと食べます。」
と笑ってごまかし、敬礼ポーズ。
「んっ。よろしい。ママ、美容室で着付けしてもらってくるから、校門前で待ち合わせね!」
「りょーかい」
と返事するやいなや、ママは玄関までパタパタと行った。
私も急がなきゃ!
ご飯食べて、恭ちゃん起こしに行かないと。
「未愛、戸締まりよろしくね!」
ママが慌ただしく出て行った後、私はダイニングテーブルに用意されている朝食を食べた。
食べ終わると食器をキッチンへ持っていき、ソファーに置いておいたカバンを持ち、玄関にある鏡の前で最終チェック。
よし、完璧。
鏡の前でフワリと制服のスカートを揺らす。
やっぱり、この制服可愛いよな~。
白のセーラーに赤のスカーフ。
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