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バスケ部でキャプテンをしていた恭ちゃんは、常に女の子に囲まれていた。もちろん、彼女もいた。私は、いつも蚊帳の外だった。
周りの女の子に『この子、誰?』って聞かれても、妹みたいなものって言われてた。それは、ランドセル持った小学生だったし、仕方ないって思ってたりもしたけど。
今日からは、中学生!
もう妹扱いなんて、イヤ。
ちゃんと見て欲しい。
「未愛は、ホント恭司一筋だねぇ。オレのがイイ男なのに」
「兄貴は、軽すぎなんだよ。とっかえひっかえ、よくやるよ。」
「ハイハイ、もう二人ともいいから。早く朝ごはん食べちゃって。遅れちゃうでしょ。」
二人は、ギャーギャー言いながら食べ始めた。
立花家のいつもの光景。
恭ちゃんと柊ちゃんが、口ゲンカしながらご飯を食べ、それを微笑ましく見る雅美さん。
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