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「まさか、小町の事が好きだって言うの?」
「うん。やあ、俺も驚きなんだけど小野寺さんと話してるとすげえ楽しいし、なんか、癒されるっていうか。気づいたらなんか……」
大林くんが照れくさそうにはにかむ姿を思わず睨みつけていたら、大林くんは私の殺意に気づいたみたいであたふたした。
「まあ。そういうことだから、ゴメン」
大林くんは、私を取り残して走って逃げ去った。完璧なフォームだ。そして、俊足すぎる。
そこに目が行って好きになっちゃったんだけど。陸上部の大林くんがハードルを飛び越える姿はいつもかっこよかった。
私の開いた口は塞がらない。
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