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あまり会話の経験が無い僕でも分かるほど弱々しいアリガトウだった。
おそらく香水魚は怖いのだろう。死という終わりとその先が。
だが何も思わない僕にとっては理解しがたい感情だ。
だって僕らはそういう存在で、最初から分かっているからだ。
人間たちの嗜好を満たせれば良い、それだけの存在。
タバコだろうが酒だろうが全て一緒だ。
人間が満足すれば惜しげもなくゴミ箱へと投げ捨てられる。そういう存在。
きっと彼女はそれを分かっているんだろう。
その上で、それでもやはり怖いのだろう。
やっぱり僕には、理解できない。
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