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すると目の前の香水魚はクスリと笑った。
「あなた面白いのね。思わないようにするってことは思ってしまっているってことじゃない」
「哲学的だね。僕には少し難しいよ」
香水魚が言っていることが僕には理解できない。
「あなた気づいている?今の言葉、少し激しかったわよ」
「僕が感情的になったってことかい?」
「さぁ、それはどうでしょうね」
含みを持たせたセリフを言った後、香水魚は僕から視線を逸らした。
どうやら今ので僕との会話は終わりらしい。
会話というのは体力だけでなく、他の何かも疲れることが分かった。
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