455人が本棚に入れています
本棚に追加
/135ページ
正直この世界には興味があるが、このギルドに入る理由はない。
断られようが受け入れられようがどっちだっていい。
どっちに転がろうと俺にはそんはない。
「入ってほしいに決まってるじゃないですか」
「そうか。じゃあ入ろう」
「ありがとうございます」
ラビは深々と頭を下げた。
こういってお礼を言われるのは初めてだったがなんだか悪い気はしないな。
まあなんでもいいんだが。
「それでギルドに入るのに契約書を書いてもらうわ」
ハルはそういうと1枚の契約書を俺に差し出してきた。
「その内容を守れると誓えるのなら最後のところに自分の名前と自分の血で拇印押してくれ」
契約書を見るとそこにはシンプルにこう書かれていた。
希望のかけらに入るのなら絶対に仲間を裏切らないと誓えるか。
希望のかけらはギルド名らしい。
俺は何のためらいもなく名前を書き指を切り拇印を押すと、俺の腕に模様が現れた。
俺がその模様を不思議そうに見てると。
「それは契約に成功した証です。契約に成功するとこのように模様が出るんです」
といいながらラビは胸もとの模様を見せてきた。
最初のコメントを投稿しよう!