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「他の帝はお前の正体は知ってるのか?」
「いえ、私の正体を知ってるのは全帝とハルだけです。帝たちはただ若いとしかわかってません」
「そうか」
強さに脅えているのか、もしくは強さに嫉妬して扱いが最悪になっているということだな。
結局強い奴ははぶられるという事か、漫画や小説で勇者の周りには基本弱い奴がいないのとあまり変わらない。
なぜなら、俺の考えでは勇者の周りには弱い奴はいないのは、それは決して勇者が魔王を倒してくれるなどの信頼ではない。
魔王と同等の力を持った勇者に巻き込まれたくないからだ。
つまり力を悪が持とうが正義が持とうが、弱い人間にとってはそれはどちらも脅威には変わりないのだから。
ただ勇者のほうが隔離しやすいってことを除いて。
今現在ラビに起こってる事もそれと同じあろう。
「恐れられてると言うことか」
俺がそういうとハルの目つきが変わり、胸ぐらをつかんできた。
「ラビが化け物みたいな言い方はやめなさい!」
ハルは怒鳴りつけてきた。
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