第一話
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触れて、離れて、また触れて――キスされているとは解るが、ありえなさ過ぎて頭が真っ白になっている。 「……何で、俺に?」 ようやく疑問を口に出せたのは、見下ろしてきてはいるものの早生が少し離れてくれたからだった。 そう、男同士に年の差(確か七歳)もだが、もっと大きな理由がある。
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