そして10年の十分の一の時が流れた…

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エスラ「それ、完璧に逆恨みじゃ…」 「煩い!お前は黙ってろ!」 エスラの言葉を遮り、殴った エスラ「つぅ…」 唇が切れ、血が出る シオン「おい、何でコイツを殴った。答えろ」 殺気をピンポイントに放ち、イケメンに問い掛ける 「僕に意見をしたからさ。それより、君は利用されてるだけって知ってる?  君が今まで助けてきた人も全員、君にこれぽっちも感謝してないんだよ?  それどころか、君を此処に入れる為に僕たちに強力してくれたんだ」 シオン「そうか…。恩を仇で返したのか…」 その時、夢の俺は絶望した。人間の愚かさに シオン「俺には始めから居場所なんて…」 誰にも聞こえない声量で呟く そして、夢の俺に変化が 顔を上げ、イケメンを見据える その様子をただ黙って見ることしか出来ない 何故なら… 「お前…、眼の色が…」 右眼が紅に変わってた そして シオン「全部、壊せばいい…」 そこで俺の意識は途絶えた 刹那「中途半端に終わった…」 てか、エスラって誰?どういう立場なの? いや、気にしても仕方がないか さて、それより… 刹那「久しぶりだな、サクヤ。何で此処にいるのかは聞かないが」 サクヤ「お気遣いありがとうございます。それでは、ちょっと行きましょうか」 行く? 刹那「行くって何処に?」 サクヤ「決まってます。龍一様達の所です」 懐かしい名前が出てきたな… 刹那「今の俺には関係ねぇよ。それに、もう俺の事は忘れて生きてるだろ」 龍一みたく、フラグを建ててたならまだしも サクヤ「全員、シオン様の事を忘れてなどいませんよ?寧ろ、帰りを待ってます」 んな、バナナ… あんな事をしたのによ… 演技だとしても普通は避けるだろ 刹那「どっちにしろ。会わす顔がねぇよ」 そう言って再びソファーに寝っ転がる サクヤ「逃げるんですか?」 挑発するように俺に言った 今のセリフは聞き捨てならないな 刹那「逃げるって…、どういう意味だよ…」 自分でも不機嫌を隠しきれてないのが分かる 糞…!感情も制御出来ない何て…。最近の俺はどうも可笑しい いや、『今の』俺自体可笑しいか… サクヤ「皆さんは帰ってくるのを期待してるんですよ。その期待を裏切り、目を背けて逃げるんですか?    シオン様が一番やられたくない事をするんですか?」 俺が一番やられたくない事か… しかも、また一年前と同じ過ちを犯しそうだったな
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