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ﾙｼ「それだけか？弱くね？」
コイツももうちょっと考えろよな
刹那「簡単に言えばだな。この力によって不明確にされた物や人物、出来事は結果しか分からない状態になる
つまり、結果しか分からないから説明も出来ないし、再現の仕方も分からない
人物は存在自体が不明確になり、存在を証明出来ない。つまり、認識が出来なくなるんだよ、俺以外はな」
もう一つ、ペアの遺産があるらしいからな。早く手に入れたい
ﾙｼ「どっちにしろ分からん」
お前は理解しようと思わないのか
っと、それよりだ
刹那「暫く留守にする
う～んと…、一年後位には帰かな」
ﾙｼ「仕事か？てか、学校はいいのかよ？老害共に行くよう言われてんだろ？」
刹那「仕事漬けか学校に行くかの二択だったからな。いいんだよ」
仕事漬けは嫌だったから学校に行ったけど
てか、マジであの爺どもタヒレよ
そう心の中で愚痴りながらも山積みされた書類、保管されてる書類を全てボックスに入ってた事にする
ﾙｼ「それよりアイツらはいいのかよ？」
突然、ルシファーが真剣な声で聞いてきた
刹那「アイツら？」
いや、分かってる
分かってる上で知らないフリをしてる
最低だな…
ﾙｼ「アイツらだよ。フルートに居る
勇者達だ」
それは…
刹那「いいんだよ。元々、関わる筈じゃなかったんだ
元に戻っただけだ」
嘘だ…
本当はどうしていいか分からないから嘘をついてる…
謝って済むか分からない。それどころか悪化するのを恐れてるんだ…
だから、嘘をついた
今まで一度も嘘をついた事がないルシファーに…
ｼｵﾝ「『概念』『統罪神』。では、行ってくる】
俺はシオンに戻り、全ての概念の特徴を併せ持つモード、『概念』になる
それと同時に『統罪神』になった
モード、『概念』は概念で表現出来る力は受け付けないチカラだ
また、概念で表現出来ない。というチカラがあっても、それは対立関係にある為、相殺出来るんですけどね
こうして説明してる間に『概念』のチカラの一つ、『概念移動』で現場に移動
この移動法は概念のある所なら何処にでも移動出来るチカラだ
因みに、条件を指定する事で移動する方法、指定移動も可能
フフフ…、恐怖に染まった顔を見れると思うと、悩みも忘れられるな
一時的にだが
こうして、シオンは旅立った
残されたルシファーは…
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