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ルシ「たく…、何が『いいんだよ』だよ。くだらねぇ嘘つきやがって」
嘘は見破れてました
シュン
ルシファーの後ろにサクヤが湧き出るように現れた
サクヤ「シスコン様、シオン様はどちらに?」
ルシ「仕事だそうだ。帰ってくるのは一年後、そう言ってた」
それを聞くとサクヤは心底残念そうな顔をした
サクヤ「一年ですか…。長いですね…」
ルシ「俺らにとっては一瞬だろうが」
皮肉そうに言う
サクヤ「それもそうですね…。では、失礼します」
そう言うとサクヤはその場から消えた
~シオンsideout~
~龍一side~
シュン
10分くらいするとサクヤさんが帰ってきた
たったの十分だったが、それでも僕には長く感じた
いや、恐らく此処に居る人は全員、そう感じただろう
渚「ど、どうでした?」
慌てながらもサクヤさんに聞く
すると、サクヤさんは言いにくそうに言葉を口にした
サクヤ「非常に言いにくいのですが…」
暫くの間、間を空けると…
サクヤ「一年間は、帰ってこないそうなんです…」
へっ?一年は帰ってこない?
セツノ「そ、それってどういう…」
セツノさんの意見は最もだ
何故、一年間も帰ってこないんだろ?見当もつかない
サクヤ「一年間、仕事漬けで終わらせるそうです」
仕事漬け!?
一年間も!?どれだけ溜まって…
サクヤ「無理もありません。刹那様の役職は二つとも仕事が比較的多い役職ですから」
リア「二つ?役職が二つも?」
神の役職かな?
サクヤ「はい、神の役職が二つです。主な内容は
他の神のミスの尻拭い、生物のバランス調整、禁忌を犯した者の断罪
神の役職の調整、邪な考えを持つ存在の断罪、及び収容から管理まで、世界のバランスの調整
他にもありますが、代表的なのはこれらです。現在、溜まった量を数字で現すと、10の60兆乗、桁で表すと60兆と一桁です」
どんだけ溜めてるの…
多すぎでしょ…
那由多の一千億倍って…
※那由多は10の60乗
不可説不可説転よりは圧倒的に少ないけどさ…
※上記の単位はネットで調べて下さい。因みに中国の単位です
サクヤ「無理もありません。一時間毎に100億以上の新しい仕事が入るのですから
最近、増えてきてるそうなので」
100億…
とんでもないね
それはそんなに溜まる訳だ
渚「刹那は一年間も帰ってこないんですか…」
サクヤ「はい」
あっさりと答える
渚は手を顎にやり、何かを考え始めた
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