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「ふっ。砂糖の海に沈め」
僕の決め台詞である。ドヤア!
「やっぱ真汰クンのセンスは壊滅的ですねー」
うん、美音の言葉なんて聞こえないな。今僕は最高にカッコイイ決め顔を作っているんだから反応してはいけない。
「あ、真汰終わった?私はもう全部脱いじゃったけど」
「無防備な姿を晒すとは僕を舐めちゃあいないかい!?僕が舐めるのは砂糖だけで充分だ!さあ喰らえ五百円プリンの怨みぃぃぃぃぃぃぃぃ!椅子アタァァァァァァァック!」
「そこまでだ、真汰」
その時、背後から聞こえた部長の声と、後頭部を襲う強い衝撃。
そのまま僕の意識は砂糖の海でなく、真っ暗な闇に沈んでいった。
……
「全く、世話の焼けることだよ」
「部長―今までどこいってたのー?なんならもっと早くきてほしかったなー」
「……黙秘権を発動する」
「面倒臭くなってるでしょ、アンタ」
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