依存症になるまで

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この頃から昼間ががら空きになり始め、暇を持て余すようになります。 そんなおり、パチンコ屋で「新台入れ替え」の旗を見ました。 蹣ぞーは以前大学の友人から「新台入れ替えの日は出るよ」と言われたことがあり、それを鵜呑みにして店に入りました。 機種は詳しくは思い出せないのですが、仮面ライダーでした。 結果は-3000円と惨敗。 「まぁこんなもんだろう、まぁワクワクして楽しかったし、また暇つぶし程度にやるか」 蹣ぞーはこの時はパチンコは人間を破壊する凶器とは知りませんでした。 戻れるなら、この時の自分を道路に突き飛ばしてでも止めたでしょう。 パチンコ依存症になるくらいなら死んでくれた方がマシですからね。 話を戻します。 蹣ぞーはパチンコをゲームセンターの延長上にしか見ていませんでした。 金がないのも相俟って、投資額は少なかったです。 しかし、遂にこの日が来るのです。 出玉の爆発。 その日蹣ぞーはCRアクエリオンで120000円勝ちました。 この日から蹣ぞーは「パチンコは楽しく勝てる(稼げる)もの」と考えるようになりました。 これからの道は蹣ぞーが思い描いていたものではなく、ただ落ちていく道だったわけです。 なんて書きましたが、追記すると趣味らしい趣味がなく友人は殆ど大学or仕事で、周りから置いて行かれたような侘びしさがありました。 パチ屋は賑わってましたからね。 人恋しさも手伝って行っていました。
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