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「じゃああたしとつき合ってほしいんですけど…。」 「…ごめん、つき合えない…。」 「…え?」 のどかは彼女にとてもやさしい。彼女がいるときに浮気とかは絶対しない。彼女がいないときならきっと告白しても断らない。など、のどかにまつわる噂は色々あった。 「…誰か、すきなひとがいるの…?」 「いや…でももう、自分のすきなひととじゃないとつき合わないって決めたから…。」 高校に入って初めて告白を断ったのどか。 振られた女の子は、ショックを受けたようだったけど、すぐに立ち直った。 「じゃあ、あたしのことすきになってもらうから!そのときに告ったら、つき合ってくれるんでしょ?」 「…まあ、すきになってれば…。」 「あたし、酒匂瑞姫!ちゃんと覚えてね!」 「(同じクラスだから名前くらい知ってるのに…。)」 彼女たちは一体何なんだろう…。そこまでして、何で自分なんかとつき合いたいんだろう…。きっと、つき合えば、つまらないとか何とか言い出して、またしばらくして振られるんだろうに…。のどかはもやもやしながら瑞姫と別れた。 そして翌日から、のどかの意図に反して、やっぱりのどかは硬派でかっこいい、などのどかの株がまた上がっていくのだった。
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