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「吾輩はネコである!」
話は冒頭に戻るのだった。
「………お、おう。」
のどかの目の前には1匹の猫がいた。にこにこしてる。
「(何だ、どこの猫だ…?)」
「吾輩、お腹すいた!」
猫は、にぱあっ、と無邪気に笑いながらのどかにそう言った。
「…お前、どこの迷子猫だ?」
「んー???」
猫はきょとんと首を傾げた。
「飼い主だよ、いないのか?」
「リンちゃんはもういないー!」
「………。」
のどかは考えた。つまりこの猫は迷い猫というよりか、捨て猫か野良猫か。
「吾輩、お腹すいた!」
のどかは、何故この猫に懐かれてるのかわからなかったが、まだ幼そうな行くあてのないこの猫を放っておくのも可哀想で、一晩だけのつもりで家に招待することにしたのだった。
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