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「雪人さん!! 起きてください!! 」
そう言って猫のようにうずくまっている雪人さんから布団を取り上げます
私のお仕事は大体この言葉から始まります
あの日、私に『働かない？』と聞いてきた青年は澤辺 雪人（ｻﾜﾍﾞ ﾕｷﾄ）という名前です
そして私に任されたお仕事は『家事』でした
「あのさ、春…。もう少し優しく起こしてくれない？」
「十分優しいですよ。」
少し掠れた声で文句を言ってきますが、これはいつもの事です
もう一ヶ月以上このやりとりをしているのだから、いい加減慣れてほしいです
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