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考えないようにしても、わかっていたのに、神経がピリピリとして
目にうつるもの全部ぶちまけたくなる
――上手くいかない
上手く、いかないのは
俺の、せい?
いてもたってもいられなくて、席を立つ。
覗くつもりで、四課に向かう。
国見に笑顔を向けていた美紗緒が目についた途端。
我慢出来なくて、声を出していた。
「成田」
「あ、お疲れ様です」
俺に気がついた瞬間。美紗緒の顔が強ばる。
「帰るぞ」
「へ」
「早く」
勢いつけなきゃ、もう
いや、
何かに、焦ってたのかもしれない
昔とは違う
ぼやぼやしていたら、いけない気がして
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