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そんな感情。
幻だと思ってた。
そんなもんは、女とやる為だけに用意された、体のいい言葉だって
思ってきた。――今まで、
ブラリ、と力なく落ちていた美紗緒の手を掴む。
小さくて、か細くて。
――なよりない、指先。
捻りつぶしたら、簡単に壊れてしまう
こんな弱い生き物に。
甘えてたのは、俺だ
「お前だって俺の事、わかってねーんだよ」
不器用な俺の、言い訳
好きだよ、ちゃんと
どうしようもないくらい
お前が、好きなんだ
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