決着

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「ごめんなさい」 「何が」 え、どこに謝るポイントあったわけ? 「つっかかった言い方しか出来なくて」 「……」 ……そこ、かよ。 「でも、イチさんもですからね」 「わかってるよ」 「もうちょっと、優しくしてくださいね」 「限界優しくしてんぞ、お前には」 「どっこが!?」 「……」 わかんねーのか!? この期に及んで? 嘘だろ? ――電車が到着。 満員電車に乗り込んで、あり得ない混雑の中、 美紗緒を引き寄せた。 そっと、近付けた耳元で、ガラにもなく。囁く。 「お前には、普通に出来ねーの」
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