決着

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おかしーだろ。 わざとか? わざと天然ぶっこいてんのか? ぶっちゃけ、腹なんか減ってないんだけど。 まぁ、だったらそう言えばいいんだけど。 ――上手く、噛み合わない ちゃっちゃか飯食って。 って、煩悩まみれ。 「なに食う?」 「んー」 メニュー見て、首を傾げている姿を見ていたら 「美紗緒」 「んー、はい」 「お前、なんで異動断らなかったんだよ」 ――今更。沸き上がる、嫉妬心。 「へ?」 メニューから顔をあげると、ふざけたくらいに隙だらけのユルい表情で、美紗緒が俺をキョトンとみた 「異動」 「あ――、と。 なんでですか?」 「……」 えー。
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