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｢そ、それって｣
な、なんなんですか、って言おうとしても、顔が火照って今にも笑いそうになって
言葉が出てこない
｢はぁ？｣
なんて言ってる顔が、すごく弱気で
｢お、怒ってないの？｣
｢は、なんで｣
｢連絡なかったし｣
｢お前がしてこねーだけだろ｣
｢異動のことも――｣
｢ああ、部長から聞いてたしな。今の部署はゆくゆくは二課に吸収だよ｣
｢え、そうなんですか｣
｢ああ、俺の課になんの。お前コキ使ってやろーと思ってたのに、持ってきやがって｣
そ、な。ん――
｢え？まさか昇進ですか？｣
｢当たり前だろ｣
あ、わ。わ。
｢お、おめ――｣
｢で、お前は｣
｢え？｣
｢いつになったら｣
目の前には、地下鉄の、入り口
交差する、人の流れと
それをせき止める、私達の身体
｢はっきり言わねーと、ダメなわけ？｣
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