7765人が本棚に入れています
本棚に追加
/40ページ
私も、素直じゃなかったかな。
可愛げ、なかったし
「ごめんなさい」
「何が」
ホームに上がって、混雑した中で
ポツリと反省
「つっかかった言い方しか出来なくて」
「……」
「でも、イチさんもですからね」
「わかってるよ」
「もうちょっと、優しくしてくださいね」
「限界優しくしてんぞ、お前には」
「どっこが!?」
「……」
思い当たるのか、そうじゃないのか。
無言、そして電車が到着。
そのまんま、満員電車に乗り込んで、ギュウギュウになった、その瞬間。
イチさんが、私の身体を、その大きな懐に閉じ込めた
耳元で、呟いた
イチさんの、本日、出血大サービス
「お前には、普通に出来ねーの」
最初のコメントを投稿しよう!