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***** 「大丈夫?先生…」 「……」 再び切り株風の椅子に腰かけたわたし達は、それぞれ飲み物を手に、やや放心していた。 言葉少なに飲み物を飲み終えると、わたしは気を取り直して遊園地の案内図をぱらりと開いた。 「次は何にしよう…」 ぽつりと呟くと、先生は時計に目をやった。 「次で、ラストだな」 「……」 「…また、…そうやって、膨れる」 「……」 先生はフッと笑って、 「…最後はお前の乗りたいもの、付き合うから。好きなの選んでいいよ」 優しく頭を撫でてくれた先生の顔を、ちら、と見る。 「ホントに、…いいんですか?」 「ん?」 「わたしが乗りたいもので…」 「…いいよ、何でも。もう一度、ジェットコースターでもいいし」 「……」 わたしは、案内図に乗っているアトラクションの写真を指差した。 先生がそれを覗き込んで、固まる。 「…これがいい」 「…お前、一人で乗れよ。俺、見てるから」 「…ダメ、先生と一緒に乗るの」 「…無理」 「あっ…。嘘つき!何でもいいって言ったのに」 「絶対、ヤダって」 「…先生と乗りたいのに…」 「とにかく、これだけはホントに無理。…絶っ対に乗らないから」
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