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部屋に広げたままの紙を畳む。
「ほんとに散らかってるね」
「デザイン浮かんできて調べてたので。」
本やら紙やら色鉛筆が散らばっている。
「一人暮らしにしては本多すぎない?」
「これでも減らしたんよ。」
「本見てもいい?」
「良いですけど。服の資料とか絵画はこの辺にあります。」
「絵好きなの?」
「好きというか。...まあ、暇なときに眺めて飲むと良く酔えるんですよね。」
床に座りベッドにもたれるようにトオノさんが座っている。
コーンフレークの上にブラウニーを切って入れバニラアイスを入れカボチャプリンを添える。生クリームを絞る。
おつまみのカボチャの種があったので、三粒あしらった。
母の送ってきたロールクッキーも指した。
「ふふ、出来た」
これは我ながら上手く出来た。
盛っただけなのに、テンション上がる。
「トオノさん」
でんっと机に置くと、
「おお!素晴らしーな」
と驚いてくれた。
本棚の一番上から、小瓶を取り出す。
「何それ」
「ショコラ。チョコ味のリキュールです。めちゃ甘なので、こっちのカルーアでも良いと思います。コーヒー味」
「そんな味もあるんだ」
「リキュール面白いっすよ。瓶も可愛いし。一番好きなお酒です。」
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