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…あれっ?、なんか恋人みたいなこと考えてる…!? どうしよっ、急に繋いだ手に緊張してきちゃった! 顔、赤くなってないかな? …と、脳内大暴走中の僕のことなんて露知らず、僕と目線を合わせニコッと微笑むシュン きっと返事も聞かずに連れてきた僕に了承の意味でなんだろうけど… 相変わらずマメだなぁ、勉強以外…、と現実逃避を試みるも、現在進行形で繋がれた手に意識は浮上させられる そして、シュンがこんなにも近い距離、手が触れられる距離にいたんだ…と実感させられる それだけで胸がじんわりと暖まる、不思議な感覚だった 意識すればするほど、シュンに対する色んな想いが込み上げてくる やっぱり好きってことなのかな…? いつの間にか僕より前で手を引いていたシュンを見るも答えがわかるはずもなく シュンの声にしばらく気づかなかったのは僕のせいじゃないはず ── ─ 増川大地(オカン男前)side 「腐フフ…」 と怪しい笑い声を漏らす奈央 発する言葉はいまいち分からないが、コロコロと変わる表情を見ていて和む 高等部から入ってきたコイツは無防備で鈍感で…
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