第1話

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「わかりましたよ…… ………なら、社長の知らないところでこっそりやりますから…… 気にしないでください では、これにて……失礼します」 「省吾……今、何て………? ちょっ…………オイッ……!!」 バタン 扉が閉まり…… 敷き詰めの絨毯に靴音が吸収されながらも…… リズミカルに玄関に近寄る省吾さんの歩み 「よっ!!帰ってたのか?」 「またですか?」 「楽しそうだろ?」 「そうは見えませんが……?」 分厚い茶封筒を右手から左手に持ち替えて…… 「崇……行くぞ? 早く荷物まとめろ……」 …………?? 「はい?」 何がなんだか……? 明日は1限から授業だし…… どこに行くんだ? ………なぜか逆らえず、ボストンバッグに荷物を詰める 3日分の服って言ったよな…… 大学行かせて貰えるのかな ……ったく省吾さんも省吾さんだよ もっと穏やかに打ち合わせしてよ
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