第1話

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「あら、ホントだぁ~! すごく美味しいですね~~」 ニコニコ笑う美和子さんが味わってる 「崇くん、早っ! もう食べちゃったの~? んじゃあ、慎吾抱っこしといてよ」 雑な扱い…… バケツリレーで慎吾くんが流れてきた 「キャキャ!」 元気だな……お前…… なぁ……慎吾くん…… スゴいんだよ? ネギチャンに会えたんだよ!! ちゃんとアドバイス通り、乾杯もしたよ? そしたらさ…… 美和子さんと上手く行きそうだったのに 君の恐ろしい両親が爆弾投げてきたんだよ? どーよ? で、今ね? 俺、もろに直撃を受けて 危篤状態なんだよ 次はどうしたらいいのか、先が真っ暗闇で…… 俺の右腕 俺のブレイン MR.シンゴマン 助けてくれよ ニヤリ…… その目…… 親子だな……そっくりだよ デローン…… 肩にヨダレを擦り付けられた そ……それはアドバイスじゃないよな? そこまでの勇気は、ちょっと…… 「ご馳走さまでした とっても美味しかったですぅ~~」 なんだよっ! 省吾さんにお礼を言う必要なんか…… …………?! 美和子さんが カウンターの向こう側のオヤジに言っていた…… あ……… なんか……美和子さんっていいなぁ~ 顔が緩んだ…… 「気に入ったら、また来てよ!」 「はい、是非! 井澤さん、また食べに来ましょうよ!」 …………はい……?!
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